「総合診療科」とは、一言でいうと「人を全体として診る診療科」です。
風邪やケガだけでなく、どの科に行けばよいか分からないような症状や、いくつもの病気が重なった複雑なケースまで、幅広く対応します。
たとえば、町のお医者さん(家庭医)も総合診療の一つの形ですが、病院の中にも「総合診療医」がいて、他の診療科と連携しながら、専門だけでは見落とされがちな患者さんの問題にも対応しています。
最近では、漫画『19番目のカルテ』の主人公「徳重先生」が総合診療医として描かれています。
この作品を読むことで、「総合診療科の役割」がとてもよく分かるようになりました。
総合診療科は、専門医が対応しづらい「グレーな症状」や「複数の問題が絡むケース」に向き合い、患者さんにとって最善の治療や方向を一緒に考える診療科です。
まさにこれからの医療に欠かせない存在です。
「病気になったときに、まず相談したい」と思えるような医師。
それが総合診療医であり、徳重先生のような存在です。そして、そのような医師を目指せる場所が、総合診療科なのです。
2025年7月には、松潤こと松本潤さんが主演のドラマとして、この「総合診療医」の様子を放送するようです。
我々も見るのが楽しみですが、当院でも内科・外科などの分かりやすい診療科目だけではなく、多くの人が悩まれている不定愁訴の領域である総合診療科としても行っております。
当院でも、名古屋大学医学部の総合診療科と連携し、毎週火曜日(午前のみ)に非常勤医師を派遣してもらっています。
お近くの方は当院をご利用ください。