一宮市で肛門周囲膿瘍の症状・原因・予防や治療するための医者からのアドバイス

目次

1. 肛門周囲膿瘍とは

永井

肛門周囲膿瘍は、肛門周囲の軟部組織に膿が溜まる炎症性の疾患です。

主に肛門腺の感染が原因で発生し、痛みや腫れを伴う深刻な状態に発展する可能性があります。

発生部位は主に以下の4つに分類されます。

1. 肛門周囲(最も一般的)
2. 坐骨直腸窩
3. 骨盤直腸
4. 肛門上方

これらの部位は、肛門管の深さや方向によって決まります。

正確な診断と適切な治療のために、専門医による診察が重要です。

 2. 肛門周囲膿瘍の症状

永井

肛門周囲膿瘍の症状は、進行度によって異なります。主な症状には以下のようなものがあります。

 初期症状
– 肛門周囲の違和感や不快感
– 軽度の痛み
– わずかな腫れ

進行した場合の症状
– 激しい痛み(座ることや歩くことが困難になる場合も)
– 顕著な腫れと発赤
– 発熱
– 悪寒
– 全身倦怠感

痛みの特徴
肛門周囲膿瘍の痛みは、通常、鋭く、拍動性で、持続的です。特に排便時や座っているときに痛みが増強することがあります。

腫れや発赤について
膿瘍が大きくなるにつれて、肛門周囲に明らかな腫れが現れます。この部分は触ると熱を持ち、赤く変色していることが多いです。

膿の排出について
膿瘍が自然に破裂すると、膿や血液が排出されることがあります。これにより一時的に症状が軽減することもありますが、適切な治療を受けないと再発の可能性が高くなります。

 3. 肛門周囲膿瘍の原因

永井

肛門周囲膿瘍の主な原因と、それに関連するリスク要因について説明します。

主な原因

1. 肛門腺の感染
肛門管内にある肛門腺に細菌が侵入し、感染を引き起こすことが最も一般的な原因です。

肛門腺は通常、粘液を分泌して肛門の潤滑を助ける役割がありますが、この腺が詰まったり感染したりすると膿瘍が形成されます。

2. 微小な傷からの感染
肛門周囲の皮膚に生じた小さな傷や裂け目から細菌が侵入し、感染が広がることもあります。

リスク要因

永井

以下の要因が肛門周囲膿瘍のリスクを高める可能性があります。

1. 便秘
 硬い便による肛門への負担増加や、排便時の過度の力みが原因となることがあります。

2. 下痢
頻繁な下痢により肛門周囲が刺激され、微小な傷ができやすくなります。

3. 肛門周囲の衛生状態
不適切な衛生管理は細菌の繁殖を促進し、感染リスクを高めます。

4. 免疫機能の低下
HIV感染症や糖尿病などの疾患により免疫機能が低下すると、感染のリスクが高まります。

5. 過度の発汗
特に肥満の方や運動量の多い方は、肛門周囲の湿度が高くなりやすく、細菌の繁殖を促進する可能性があります。

関連する疾患

1. クローン病
炎症性腸疾患の一種で、肛門周囲膿瘍の発生リスクを高めます。

2. 糖尿病
血糖値のコントロールが不良な場合、免疫機能の低下や創傷治癒の遅延により、膿瘍形成のリスクが高まります。

3. 痔瘻(じろう)
肛門周囲膿瘍が適切に治療されないと、痔瘻に進展する可能性があります。

 4. 肛門周囲膿瘍の診断方法

永井

肛門周囲膿瘍の正確な診断には、以下のような方法が用いられます。

問診と視診
医師は患者さんの症状や経過について詳しく聞き取りを行います。

その後、肛門周囲の視診を行い、腫れや発赤、膿の排出の有無などを確認します。

触診
医師が直接肛門周囲を触診し、痛みの程度や膿瘍の大きさ、硬さなどを評価します。

画像診断
必要に応じて以下の画像診断が行われることがあります。

1. MRI(磁気共鳴画像法)
軟部組織の詳細な画像を得ることができ、膿瘍の範囲や深さを正確に把握できます。

2. CTスキャン
膿瘍の位置や大きさ、周囲の組織との関係を三次元的に把握することができます。

3. 経肛門的超音波検査
肛門管内や直腸周囲の状態を詳しく観察することができます。

4.細菌培養検査
膿瘍から採取した膿を培養し、感染の原因となっている細菌を特定します。これにより、最適な抗生物質を選択することができます。

 5. 肛門周囲膿瘍の治療法

永井

肛門周囲膿瘍の治療は、主に外科的処置と薬物療法を組み合わせて行います。

 切開排膿術
1. 処置の概要
局所麻酔または全身麻酔下で、膿瘍に小さな切開を加えて膿を排出します。

2. 手順
– 膿瘍部位を消毒
– 麻酔の投与
– 膿瘍に切開を加える
– 膿を排出し、洗浄
– 必要に応じてドレーン(排液管)を留置

3. 利点
– 即時的な症状の緩和
– 感染の拡大防止
– 治癒過程の促進

抗生物質治療
1. 経口抗生物質
軽度の感染や術後の二次感染予防に使用します。

2. 静脈内投与
重度の感染や全身症状がある場合に行います。

3. 抗生物質の選択
細菌培養の結果に基づいて、最適な抗生物質を選択します。

痛み止めの使用

1. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を軽減するために使用します。

2. アセトアミノフェン:発熱や痛みの緩和に効果があります。

手術後のケア方法

1. 創部の清潔保持
医師の指示に従って、定期的に創部を洗浄し清潔に保ちます。

2. ガーゼ交換
医師や看護師の指導のもと、適切な頻度でガーゼ交換を行います。

3. 入浴
医師の許可が出れば、温水での入浴は創部の清潔保持と痛みの緩和に効果があります。

4. 食事と水分摂取
十分な水分摂取と、繊維質の多い食事を心がけ、便通を整えます。

5. 経過観察
定期的に医療機関を受診し、治癒の経過を確認します。

 6. 肛門周囲膿瘍の危険性

永井

肛門周囲膿瘍を放置したり、適切な治療を受けなかったりすると、様々な合併症や問題が生じる可能性があります。

放置した場合の合併症

1. 感染の拡大
膿瘍が大きくなり、周囲の組織に感染が広がる可能性があります。重症化すると、敗血症などの全身感染症を引き起こす危険性があります。

2. 慢性の痛みと不快感
適切に治療されないと、持続的な痛みや不快感が続く可能性があります。

3. 組織の損傷
膿瘍が大きくなると、周囲の筋肉や神経を圧迫し、機能障害を引き起こす可能性があります。

痔瘻への進行リスク

1. 痔瘻の形成
肛門周囲膿瘍が適切に治療されないと、約50%の確率で痔瘻に進行するといわれています。痔瘻は肛門管と皮膚の間に異常な管(瘻管)ができる状態で、治療がより困難になります。

2. 再発性の感染
痔瘻が形成されると、繰り返し感染を起こしやすくなり、慢性的な問題となる可能性があります。

3. 手術の複雑化
痔瘻に進行すると、治療のための手術がより複雑になり、回復期間も長くなる傾向があります。

再発のリスクと対策

1. 再発率
適切に治療を受けても、約10-15%の患者さんで再発が見られることがあります。

2. 再発のリスク要因
– 不適切な初回治療
– 基礎疾患(クローン病、糖尿病など)の存在
– 不適切な術後ケア
– 生活習慣の問題(過度の座位、不適切な肛門衛生など)

3. 再発防止のための対策
– 適切な術後ケアの徹底
– 定期的な医療機関での経過観察
– 生活習慣の改善(適度な運動、バランスの取れた食事など)
– 基礎疾患のコントロール

 7. 日常生活での予防法と注意点

永井

肛門周囲膿瘍の予防と再発防止のために、日常生活で気をつけるべきポイントをご紹介します。

 適切な肛門周囲の衛生管理

1. 清潔保持
– 排便後は、やわらかいトイレットペーパーで丁寧に拭きます。
– 可能であれば、温水で洗い流すのが理想的です。

2. 入浴習慣
– 毎日の入浴やシャワーで肛門周囲を清潔に保ちます。
– 石鹸を使用する場合は、刺激の少ない中性のものを選びましょう。

3. 乾燥保持
– 入浴後は肛門周囲をよく乾かします。
– 必要に応じて、清潔なタオルで優しく押さえるように拭きます。

便通改善のための生活習慣

1. 食物繊維の摂取
– 野菜、果物、全粒穀物などの食物繊維を十分に摂取します。
– 食物繊維は便のかさを増やし、スムーズな排便を促します。

2. 水分補給
– 1日に1.5〜2リットルの水分を摂取するよう心がけます。
– 適切な水分摂取は、便を軟らかくし、スムーズな排便を助けます。

3. 規則正しい排便習慣
– 毎日決まった時間に排便する習慣をつけるよう心がけます。
– 排便を我慢しないようにしましょう。

4. 適度な運動
– ウォーキングなどの軽い運動を日常的に行います。
– 運動は腸の動きを活発にし、便秘の予防に役立ちます。

 ストレス管理の重要性

1. ストレス軽減法の実践
-深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラックス法を取り入れます。
-趣味や楽しみを持つことで、日常のストレスを軽減します。

2. 十分な睡眠
– 質の良い睡眠を十分にとることで、身体の回復を促し、ストレス耐性を高めます。
– 規則正しい睡眠サイクルを維持するよう心がけましょう。

3. バランスの取れた生活
– 仕事や家事などの義務と、休息やリラックスのバランスを取りましょう。
– 過度の疲労やストレスは免疫機能を低下させ、感染リスクを高める可能性があります。

 適切な衣類の選択

1. 通気性の良い下着
– 綿素材など、通気性の良い素材の下着を選びましょう。
– 肛門周囲の蒸れを防ぎ、細菌の繁殖を抑制します。

2. きつすぎない衣類
– 過度にきつい衣類は肛門周囲の血行を悪くする可能性があります。
– 適度にゆったりとした衣類を選ぶことで、肛門周囲の環境を良好に保ちます。

 適切な座り方と姿勢

1. 長時間の座位を避ける
– デスクワークなどで長時間座る場合は、定期的に立ち上がって軽い運動をしましょう。
– 座り続けることで肛門周囲の血行が悪くなり、膿瘍形成のリスクが高まる可能性があります。

2. 正しい姿勢
– 背筋を伸ばし、骨盤を適切な位置に保つよう心がけます。
– 良い姿勢は肛門周囲の血行を改善し、排便時の負担も軽減します。

定期的な健康チェック

1. 自己観察
– 日々の入浴時などに、肛門周囲の状態を確認する習慣をつけましょう。
– 違和感や痛み、腫れなどの異常を早期に発見することが大切です。

2. 定期的な医療機関の受診
– 年に一度は健康診断を受けるなど、定期的に医療機関を受診しましょう。
– 特に、過去に肛門周囲膿瘍の既往がある方は、定期的な経過観察が重要です。

 基礎疾患のコントロール

1. 糖尿病管理
– 糖尿病がある場合は、適切な血糖コントロールを心がけましょう。
– 高血糖状態が続くと、免疫機能が低下し、感染リスクが高まります。

2. 炎症性腸疾患の管理
– クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患がある場合は、医師の指示に従い、適切な治療を継続しましょう。
– これらの疾患は肛門周囲膿瘍のリスクを高める可能性があります。

3. その他の免疫系疾患
– HIV感染症やステロイド治療中の方など、免疫機能が低下している場合は、特に注意が必要です。
– 医師と相談しながら、適切な健康管理を行いましょう。

以上の予防法と注意点を日常生活に取り入れることで、肛門周囲膿瘍の発症リスクを低減し、再発を防ぐことができます。

ただし、これらの方法を実践していても症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。早期発見・早期治療が、最も効果的な対策となります。

 8. 食事と運動のポイント

永井

適切な食事と運動は、肛門周囲膿瘍の予防と再発防止に重要な役割を果たします。

1. 食物繊維を多く含む食品
– 野菜:ブロッコリー、ほうれん草、にんじんなど
– 果物:りんご、バナナ、キウイフルーツなど
– 全粒穀物:玄米、全粒粉パン、オートミールなど
– 豆類:大豆、レンズ豆、えんどう豆など

2. 水分摂取の重要性
– 1日に1.5〜2リットルの水分を摂取
– 水、お茶、ハーブティーなどが適しています
– アルコールや糖分の多い飲料は控えめに

3. 推奨される運動
– ウォーキング
– 軽いジョギング
– 水泳
– ヨガやストレッチ

運動の効果
– 腸の動きを活発にする
– 便秘を予防する
– 血行を改善する
– ストレス解消に役立つ

運動の頻度と強度
– 週に3〜5回、30分以上の運動を目安に
– 激しすぎない程度の運動を心がける

避けるべき食べ物や飲み物

1. 刺激物
– 辛い食べ物
– アルコール
– カフェイン含有量の多い飲料

2. 便秘や下痢を引き起こしやすい食品
– 過度の脂肪分を含む食品
– 精製糖を多く含む菓子類
– 加工食品や保存食品

3. 個人の体質に合わせた調整
– 自分の体質や症状に合わせて、食事内容を調整することが重要です
– 不明な点がある場合は、医師や栄養士に相談しましょう

 9. 肛門周囲膿瘍と関連疾患

永井

肛門周囲膿瘍は他の疾患と関連していることがあります。これらの関連性を理解することで、より適切な治療や予防が可能になります。

1. 痔瘻の定義
肛門管と皮膚の間に異常な管(瘻管)ができた状態

2. 肛門周囲膿瘍から痔瘻への進展
– 適切に治療されなかった肛門周囲膿瘍の約50%が痔瘻に進展するとされています
– 痔瘻は慢性化しやすく、治療がより複雑になる可能性があります

3. 予防と早期発見の重要性
– 肛門周囲膿瘍の早期治療が痔瘻の予防につながります
– 定期的な経過観察が重要です

その他の肛門疾患との違い

1. 痔核(いわゆる「痔」)
– 肛門の静脈が腫れた状態
– 出血や痛みが主な症状だが、膿瘍形成はありません

2. 裂肛
– 肛門の粘膜に裂け目ができた状態
– 排便時の痛みが特徴的ですが、膿瘍形成はありません

3. 鑑別診断の重要性
– 症状が似ていることがあるため、専門医による正確な診断が必要です

永井

慢性炎症性腸疾患との関連性もお伝えします。

1. クローン病
– 消化管に慢性的な炎症を引き起こす疾患
– 肛門周囲膿瘍や痔瘻の発生リスクが高くなります

2. 潰瘍性大腸炎
– 大腸に慢性的な炎症を引き起こす疾患
– クローン病ほどではありませんが、肛門周囲の合併症のリスクが高まる可能性があります

3. 管理の重要性
– これらの疾患がある場合、定期的な検査や適切な治療が重要です
– 肛門周囲の症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう

 10. 受診のタイミング

永井

肛門周囲膿瘍の早期発見・早期治療のために、適切なタイミングでの受診が重要です。

1. 症状の進行防止
早期に治療を開始することで、症状の悪化や合併症のリスクを軽減できます

2. 治療の簡略化
初期段階での治療は、より簡単で侵襲の少ない方法で行える可能性が高くなります

3. 回復期間の短縮
早期治療により、回復にかかる時間を短縮できる可能性があります

緊急性の高い症状

永井

以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう

1. 激しい痛み
座ることや歩くことが困難なほどの痛み

2. 高熱
38度以上の発熱が続く場合

3. 広範囲の腫れや発赤
肛門周囲の腫れや発赤が急速に広がる場合

4. 膿や血液の排出
肛門周囲から膿や血液が自然に排出される場合

5. 全身症状
悪寒、倦怠感、食欲不振など全身症状がある場合

11. 治療後の経過と再発予防

永井

肛門周囲膿瘍の治療後も、適切なケアと注意が必要です。再発を防ぎ、健康的な生活を維持するためのポイントを解説します。

1. 定期的な受診
– 医師の指示に従い、定期的に経過観察を受けましょう
– 通常、治療後1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月などのタイミングで受診します

2. 症状の変化に注意
– 痛み、腫れ、分泌物の有無など、症状の変化に気を付けましょう
– 異常を感じたら早めに医療機関に相談しましょう

3. 創部の治癒過程
– 切開排膿術後は、創部の治癒状況を定期的にチェックします
– 完全に治癒するまでには数週間から数ヶ月かかることがあります

 自己管理のポイント

1. 創部のケア
– 医師の指示に従い、適切な方法で創部を清潔に保ちます
– 入浴やシャワーで洗浄し、よく乾かします

2. 生活習慣の改善
– バランスの取れた食事と適度な運動を心がけます
– 便通を整え、排便習慣を改善します

3. ストレス管理
– ストレスを軽減する方法を見つけ、実践します
– 十分な睡眠と休息を取りましょう

4. 衛生管理
– 肛門周囲の清潔を保ちます
– 通気性の良い下着を選びましょう

再発時の対処法

1. 早期発見の重要性
– 再発の兆候(痛み、腫れ、違和感など)に敏感になりましょう
– 症状が現れたら、すぐに医療機関を受診しましょう

2. 再発リスクの理解
– 初回治療後の再発率は約10-15%とされています
– 再発のリスク因子(基礎疾患、不適切な衛生管理など)を理解し、対策を講じましょう

3. 適切な治療選択
– 再発の場合、より徹底的な治療が必要になることがあります
– 医師と相談しながら、最適な治療方針を決定しましょう

 12. Q&A

永井

肛門周囲膿瘍に関してよくある質問とその回答をまとめました。

Q1: 肛門周囲膿瘍は感染する可能性がありますか?

A1: 肛門周囲膿瘍自体は感染症ではありませんが、原因となる細菌が他の人に感染する可能性はあります。適切な衛生管理を心がけ、特に家族間での注意が必要です。

Q2: 肛門周囲膿瘍の手術後、仕事や日常生活に戻るまでどのくらい時間がかかりますか?

A2: 個人差や手術の程度によって異なりますが、通常1〜2週間程度で軽作業や事務作業には戻れることが多いです。ただし、完全に治癒するまでには数週間から数ヶ月かかる場合があります。

Q3: 肛門周囲膿瘍は完治しますか?再発の可能性はありますか?

A3: 適切な治療を受ければ完治する可能性は高いですが、10-15%程度の確率で再発することがあります。再発リスクを下げるために、生活習慣の改善や定期的な経過観察が重要です。

Q4: 肛門周囲膿瘍の治療中や治療後の食事制限はありますか?

A4: 特定の食事制限はありませんが、高繊維食品を積極的に摂取し、水分を十分に取ることが推奨されます。また、アルコールや刺激物は控えめにすることが望ましいです。

Q5: 妊娠中や授乳中に肛門周囲膿瘍になった場合、治療は可能ですか?

A5: 妊娠中や授乳中でも治療は可能です。ただし、使用する薬剤や治療方法に制限がある場合があるため、必ず担当医に妊娠中や授乳中であることを伝えてください。

肛門周囲膿瘍は適切な治療と生活習慣の改善により、多くの場合で良好な経過をたどります。

しかし、放置すると重症化や慢性化のリスクがあるため、早めに医療機関にかかることをオススメします。

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この記事を書いた人

永井智のアバター 永井智 副理事

1986年に昭和大学 医学部 卒業。1993年に名古屋大学大学院医学部 医学博士号学位取得。1996年に尾西市民病院 外科部長として勤務し、2003年には厚生連愛北病院 外科部長に。2006年から現在まで磯村医院の副院長を務めている。

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